英文法(永田式新解釈英文法)

従来の英文法解釈の限界

従来の英文法は、日本語に翻訳することを目的として構築されています。一通り文法のルールを学べば、簡単な文であれば、機械的に日本語化をすることができるようになります。

確かに便利ではありますが、ここには大きな落とし穴があります。

英語には文法より大切なルールがあります。従来の英文法解釈には、このルールの記述はありません。学校でも塾でも習いません。このルールを無視して英文法を学ぶと、どんどん誤った方向へ行ってしまいます。

日本の英語学習は、スタート地点から間違っているため、勉強すればするほど難解なものになっていきます。短い文ならなんとかなっていても、長文になると読解スピードも理解度もついていけなくなります。リスニング、ライティング、スピーキングになると全く手がでません。

確かに、現在の英文法解釈、英語教育で英語ができるようになる人は存在します。しかし、それはほんの一握りの人に限られています。その、ほんの一握りの人達でさえ、自信をもって英語ができると言えるかというと、そうではありません。

ワーキングメモリに着目した英文法解釈

脳の機能のひとつである「ワーキングメモリ」に着目すると、英語に関する重大なルールを見出すことができます。ワーキングメモリは、「読む、聞く、書く、話す」の4技能すべてに関わってくるため、このルールを無視すると脳が機能停止を起こし、英語を全く受け付けなくなるという現象を引き起こします。

従来の英文法解釈は、人間の脳のキャパシティを超えた方法であるため、英語学習を行っていく上で大きな障害になっています。

従来の文法解釈による弊害

長文が読めない

短い文なら理解できるけど、長文になると全く読めなくなる人が多数派を占めています。読もうと思えば読めるけど、脳に負荷がかかりすぎるため拒否反応を示します。ネイティブが英語を読むのに比べ、数倍~10倍の負荷を脳に与えています。

一部の日本人はこの負荷に耐えられるため、この方法で英語を習得することができます。ただし、英語が読めるようになった人は従来型の英文法解釈で読んでいるわけではありません。一度英文法を身に着け、膨大な量のトレーニング(音読など)によってこれを捨て去るという方法をとっています。

トレーニングの方法が書かれた書籍などは多数ありますが、トレーニングの明確な目標、意味があるわけではないので、成功する確率は高くありません。最初の文法解釈で間違えなければこのような苦労をする必要はありません。

文法がわからない

従来の英文法解釈は、論理的によくできているため、学力が高く理解力のある人ならばそれほど難しくありません。しかし、論理的に考えることがそれほど得意でない大多数の人にとっては難解です。事実、塾で指導していると、文法が得意だという生徒の数は少なく、文法が苦手という生徒さんの方が多いです。文法は、先生たちが思っているほど簡単ではありません

リスニングができない

従来の英文法解釈は、日本語に翻訳することに重点をおいて作られた体系です。そのままではリスニングスピードにはついていけませんし、ワーキングメモリが不足するので、スピードを落としても正しく解釈できません。

現在の英語学習の現場では、音読、シャドウィングなど、繰り返し練習することで、文法解釈から脱却するという手法がとられています。最初に文法解釈を身に着け、それを捨て去るための練習をするという構図です。最初の文法解釈が間違っているのでこのような面倒なことになっています。

ライティングができない

従来の英文法解釈はライティングには不向きです。リーディングならば、日本語に文法和訳した後、自然な日本語になるように意訳をするということが可能ですが、ライティングの場合、文法英作をした後の意訳ができません。英語が母語でないので意訳ができないのは当然のことです。

また、直接英語でイメージすることができないため、一度日本語で文を作ってから英語に変換するという作業を余儀なくされます。脳に大変な負荷がかかる上に、意訳ができないので自然な英語にはなり得ません。

今流行している瞬間英作文は、従来型の英文解釈を、トレーニングによって捨て去るという手法をとっています。英語上達完全マップ著者の森沢洋介氏の言葉を借りれば「瞬間英作文回路を作る」という作業に相当します。最初の文法解釈で間違えなければ、ここまで大変な作業にはならないはずです。

スピーキングができない

ライティングができないのと理由は同じです。さらに、ワーキングメモリの制限が厳しくなるため、従来型の英語学習の延長として学ぶにはあまりにも不適切です。

英会話スクールなどでは、スピーキングのスキルは別のものとして学ぶ方向へ行っているようですが、「読む、聞く、書く、話す」の4技能を切り離して学習するのは非効率極まりないし、やはり従来型の英文法解釈が大きく足を引っ張る結果となっています。

従来型の英文法は学ぶのは簡単、捨て去るのは難しい

ある程度の理解力のある人にとって、従来型の英文法はそれほど難しいものではありません。しかし、一度身に着けた英文法を捨て去るのは簡単ではありません。「従来の英文法解釈の弊害」で書いたように、4技能を極めようとすると一度身に着けた英文法を捨て去らなければいけません

永田式新解釈英文法の特徴

長文読解のために生まれた文法解釈

長文読解を攻略するために生まれた文法解釈です。ネイティブの脳の使い方、ネイティブの解釈の方法をそのまま日本語化します。

こうしてできた日本語は多少不自然ですが、英語のルールがそのまま適応され、脳に負荷のかからない(ワーキングメモリをオーバーフローさせない)優しい日本語になります。

脳に負荷がほとんどかからないため、内容把握に集中することができ、従来型の英文法解釈と比べ、長文読解では圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

導入の際、一度は日本語化するのですが、語順とイメージの方法が英語そのままなので、少しのトレーニングで英語のまま読めるようになります

理解するのが簡単

論理構造を重視するのではなく、イメージの具体化に重点を置きます。英語の本質が理解できるので、文法構造がどうしてそうなっているかが直観的にわかるようになります。論理的な考え方をすることが苦手な人にも簡単に導入することができます。

リスニングにそのまま使える

リスニングをする時、論理的に考えながら聞いていたのでは間に合いません。直接イメージを作り上げる永田式新解釈英文法ならば、そのままリスニングに対応可能です。単語、発音を覚えたら即戦力として使えます。

ライティングに使える

「イメージを具体化する」という作業は、英文解釈、英作文に共通する方法です。まずはイメージの元(主語)を提示し、そのイメージを動かし(動詞)、不完全ならば付け足して(補語、目的語、修飾語)いきます。

つまり、長文解釈の技術がそのまま使えるということです。従来型の文法解釈では、長文読解をやってもライティングには結びつかず、ライティングのトレーニングを別にする必要がありましたが、この方法ならスムーズにライティングにつなげることができます。

スピーキングにもやさしい英文法

ライティングの場合、視覚情報を活用することでワーキングメモリを節約することができますが、スピーキングではそれができません。従来型の英文法解釈では、スピーキング時に脳への負荷(ワーキングメモリの要求)が激増することになります。

ライティングまでならなんとかなっていたけど、スピーキングになると手も足も出ない、という人が多いのはこういう理由です。4技能の勉強時間の配分が理由ではありません。文法解釈からやり直さないとスピーキングの演習時間を増やしても無駄です。

イメージを直接英語に置き換えていく永田式新解釈英文法ならば、ワーキングメモリの要求量が少なく、スピーキングにそのまま対応可能になります。

ワーキングメモリってそんなに大事なの?

ワーキングメモリは作業領域とも呼ばれます。一時的に情報を記憶する場所ですが、数字に換算すると7~8桁の容量しかありません。

ネイティブは、この少ないワーキングメモリを効率よく使いながら「読む、聞く、書く、話す」の4技能を行っています。このバランスは微妙なものであり、他の要素(日本語化、文法解釈など)が入り込む余地はありません。

英語の4技能を習得する時、その習得するプロセスの途中に、一か所でもワーキングメモリがオーバーフローする箇所があると、そこがボトルネックになります。

10年以上前のノートパソコンはメモリ不足のものが多く、少し大きな負荷をかけると極端にパフォーマンスが低下することがよくありました。これと同じ現象が人間の脳でも起こります。

永田式新解釈英文法は、ワーキングメモリのオーバーフローを防ぐために、英語本来の語順を守り、脳に負荷がかからない方法で英語学習を行うことを可能とします。

次回記事は準備中です。

 

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