国語の読解問題の攻略法(すぐに実行できて効果抜群の解き方!)

国語の読解問題の解き方に関する記事です。作文の書き方についてはこちら

国語の読解問題の点を上げるのは簡単!

意外と思うかもしれませんが、国語の読解問題で点を上げるのは簡単です。全科目の中で、これほど短期間で点が上がる科目は国語だけです。

普段、数学、英語をメインで教えていますが、講習会で臨時に国語を担当することもあります。私が指導した生徒さんは、1回の指導のみで劇的な効果が出ています。模試で6割程度しか点が取れていなかった生徒が、指導直後に8割取れるようになったということもよくあります。

ワーキングメモリの使い方を改善するだけ

受験業界では、間違った読解問題の解き方が普通に教えられています。塾で指導していても、他の先生が教えているのが聞こえてきます。「本文から読まずに、まずは設問から読みなさい」と。

これは絶対にやってはいけません。設問から読んでしまうと、ワーキングメモリが一杯になってしまって、まともに本文が読めなくなります

私も経験がありますが、模試で読解問題の本文を読んでも全然頭に入ってきません。ワーキングメモリが一杯になっている状態では脳のパフォーマンスは著しく低下します。

改善の仕方は簡単。設問は無視し、本文をいきなり読み始めます。たったこれだけです。

ワーキングメモリが自由に使える状態で読むと、どこに何が書いてあるかはっきり覚えています。後から設問を読んで、あてはまる箇所を探すとき、迷わず目的の場所にたどり着けるようになります。

設問から読んで、設問に関係のある場所だけを読もうとした場合、目的の場所がわからないため、探すのにかなりの時間がかかります。探している間に、設問の内容を忘れてしまうこともあります。

時間を節約しているつもりが、時間を大幅にロスした上、脳に負担がかかって疲れる方法となります。

本文をちゃんと読んでいないため、知識が蓄えられることもありません。当然のことながら読解力も上がりません。

ワーキングメモリの解説についてはこちら

本文を読むのに時間はかからない

中学生に、模擬テストをやってもらったところ、本文をちゃんと読んでいれば絶対に間違えないような問題を全員が間違えていました。つまり、本文をちゃんと読んで答えている生徒がゼロだった、ということです。

本文を読んでいては時間がかかりすぎて間に合わないと思っているからです。私も昔はそう思っていました。

では、実際に、本文を読む時間を測ってみてください。

例えば、公立高校の入試問題の読解問題なら、2~4分で読めます。平均的な生徒さんだと、3分くらいです。読むのが遅い生徒さんでも4分台です。

たった3分の労力をケチって、余計に時間がかかる方法、正答できない方法、読解力がつかない方法、知識、思考力が付かない方法で解くメリットはありません。

多少読むのが遅い生徒さんでも十分回答時間は確保できます。

本文から読むようにするだけで

  • 内容把握の正解率が大幅に上がる。
  • 関係ある場所をすぐにみつけられるようになる
  • 時間短縮になる
  • 本文の内容について考えることができるようになる
  • 読解力が上がる
  • 本文にかかれている内容に関する知識が増える

デメリットはないです。

それでもあなたは、設問から読んで解きますか?

受験テクニックは必要ない

本文を読んでから設問を解く。当たり前のことを、当たり前にやるだけです。それだけで高得点が取れるようになります。

人間の先入観というのは本当に恐ろしいですね。

ちゃんと実験をし、検証をしたら、本文と設問、どちらを先に読むべきかか一目瞭然です。しかし、このことに気づいている人がほとんどいない。

思い込みだけで姑息な手を使おうとすると痛い目にあいます。

ただし例外があって、世の中にはワーキングメモリの容量が大きい人がいて、本文から読んでも設問から読んでも支障なく解ける人もいます。(例えば国語教師)

小説問題でワーキングメモリを節約する方法

公立高校の入試問題では、登場人物が2~3人しか出てきませんが、大学受験の入試問題になると4人以上の人物が出てきます。ワーキングメモリの容量は非常に小さく、登場人物が4人出てきただけでほぼ一杯になります。

このまま読み進めると、登場人物がわからなくなるか、内容が頭に入ってこないかのどちらかです。

小説を読み始めたら、登場人物を整理しながら読みましょう。最も簡単な方法は、初めて出てきた人物に丸をつけるだけです。同じ名前で登場するとは限らず、呼び方が変わっていることに気づくはずです。出てきた人物の数だけ〇をつけることになります。

説明文でワーキングメモリを節約する方法

説明文とは、人に何かを伝えるための文です。わかりやすく伝えるためには、段落一つに対して、著者の主張をひとつにします。その段落で著者が何を言いたいかを考えながら読む練習をします。

簡単な練習方法は、段落ごとに、キーワードとなる言葉を1~2か所選んで丸をつけていきます。理想的には単語一つに丸をつけるのが好ましいですが、「〇〇が××した」のような関係になることが多くその場合は2か所に丸をつけます。

このキーワードを集めて文章にすれば要約が出来上がります。

この時、あまり深く考える必要はありません。著者の考えと読み手の考えが一致しはいのは普通のことだし、正解が存在するわけでもありません。

要点にまとめると、覚えるべき項目が減るため、ワーキングメモリの節約になります。

読解力はセンスより知識

私は以前、読解問題にはセンスが必要だと思っていました。しかし、ある程度問題をやり込めばわかりますが、読解問題を解くのに必要なのは、センスではなく知識、経験です。

自分の知っている話題、考えたことがある内容ならば、本文を読むスピードが格段に上がります。見たことも聞いたこともない文章を読むのは、時間がかかるし苦痛です。

知っている用語、知識は自分の頭の中にあるノートから読み込めばいいので、ワーキングメモリへの負荷も軽くなります。

本文をたくさん読もう

設問を解いていても、読解力や知識はあまり増えません。設問を解くテクニックも必要ですが、国語が苦手な生徒さんはそれ以前の段階にいます。設問は解かなくてもいいので、できるだけ多くの問題集の「本文だけ」を読み込みましょう。

さらに、興味がある内容が見つかったら、インターネットや書籍で調べるなどして知識を増やします。読解問題を解くには、広く浅い知識でそれなりの効果がありますが、特定の分野を深く掘り下げ、裏の裏まで読めるようにすると視野が広がり他の分野でも深く考察できるようになります。

文章を読むのが遅い人

多少文章を読むのが遅くても、時間内に解くことはできますが、あまりに文章が遅い人は速読の練習をする必要があります。

文章を読むのが遅い人は、普段、全く本を読まない人です。私自身、本は嫌いで、高校生の時は脳科学の本、宇宙論の本、相対性理論の本しか読んでいませんでした。

読むスピードが遅いので本を読まない、本を読まないから読書スピードが上がらない、の悪循環です。

それでも、センター試験の直前には本を大量に読んで読書スピードを上げました。本と言っても、漫画のような内容の簡単なものです。数日トレーニングするだけで、一時的に読書速度を上げることができるようになります。

速読の方法

文章を早く読めるかどうかは、「一度にまとまって読める文字数」で決まります。

言葉を覚えたての幼児が本を読む時、一字一字、ゆっくりと読んでいきます。年長さんくらいには、単語ごとに読めるようになります。小学生に入る頃には、文節ごとに読めるようになります。

音読でトレーニングできるのはここまでで、ここからは黙読でトレーニングをします。音読はワーキングメモリに負荷がかかるた速読のトレーニングとしては向きません。

音読を過度にすすめている人は、自身のワーキングメモリの容量が大きく、音読しながら読んでも内容がわかる人です。一般の人は、音読をしながら読むと内容がわからなくなります。(音読そのものが悪い訳ではありません。)

一度に読める量はだんだん増えていって、文節2~4個くらいまでが一般的な人の読み方だと思います。一行を読むのに、視線の移動が2~3回くらいになります。

速読のトレーニングを本格的にした人は、さらに増えていきます。1行を2回で読む、1行を1回で読む、一度に2~3行を読む、と増やしていき、最終的には1ページ1回となります。

ここまでの速度に到達すると、1ページを読むのに1秒です。600ページの本なら、600秒、つまり10分で読み終わります。

ただし、この速度で読んだとしても、「考えながら読む」ことはできないので、読解問題を解く上ではあまり意味がありません。内容を熟知している本を読む時だけに使える方法です。

話はそれましたが、一度に読める量を今より増やすことで、読解問題を有利に解くことができるようになります。速読練習をするとき、できるだけまとまって読めるように意識しましょう。(周辺視を使います。)

言葉の意味を調べる

意味がわからない言葉が出てくると、読解スピードはかなり下がります。ワーキングメモリにも負荷がかかるため、例え意味が類推できたとしても、内容把握が難しくなります。知らない言葉が出てきたら辞書やインターネットで調べておきましょう。

大半の人は学年相応の語彙力をもっていますが、中には少し難しい言葉の意味がわからないという人もいます。そういう場合は別に語彙集を読み込んでおく必要があります。言葉の意味がわからないと始まらないのは英語も国語も同じです。

    

読解力初心者におすすめの教材

私が授業でよく使うのがこれです。レイアウト上、1行の字数が少なく、1行ごとにまとめて読んでいく練習をするのにピッタリです。

簡単な内容なので、普段本を全く読んでいない人、何から手を付けていいかわからない人におすすめの一冊です。

より高度な読解力を身につけるには

自分の意見、主張をしっかりもつことです。
人に伝えたい事柄があるとき、言葉は自然に出てくるようになります。

例えば、yahooニュースの下の方にコメント欄があるので、
気になるニュースを見つけたら、自分なりの意見を書く練習をしてみます。

他人に意見を発信しようとするとき、かなり深い知識、考察がないと浅はかな意見になります。疑問に思ったことは、インターネットでよく調べてから書き込むようにします。

他の人の書いたコメントを読み漁るのもいいです。
色々な見方ができるようになります。

自分の意見、主張が持つようになると、
自分の考えと比べられるので、著者が何を言いたいのかわかるようになってきます。

また、自分の意見、主張を文章にする練習をすることで、他人の書いた文章の構成にも注意がいくようになります。分析的に読む練習をするより何倍も効率がいいです。


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