ワーキングメモリ(永田式長文読解3)

永田式英語長文直読直解法とは、英語と日本語の本質的な違いと、ワーキングメモリの使い方に注目した画期的な英語の読み方で、速く、正確に、書いてある内容をはっきりとイメージしながら読めるようになります。


ワーキングメモリとは

認知心理学の用語で、何か作業をする時に一時的に情報を記憶する領域のことを指します。作業記憶とも呼びます。日本語や英語の長文を読んでいく上で重要なキーワードとなります。

英単語の覚え方のところでメモ帳とノートの違いについて説明しましたが、ワーキングメモリはさらに短い時間の記憶を担当します。



ワーキングメモリの容量

ワーキングメモリの容量は数字に換算して7~8桁くらいです。これには個人差があります。私がテストした生徒さんの中にはカタカナ14文字を覚えられる人もいました。国語が得意な生徒さんはたくさん覚えられる傾向にあるようです。

東大工学部の学生数名にもテストを行ってみましたが、その場にいた全員が7~8桁という結果でした。東大生といえども、理系の学生は一般の人とそれほど変わらないようです。

電話をかける時

普段の生活ではあまり意識することはありませんが、電話をかける時に電話番号を覚えられるかどうかで、おおよそのワーキングメモリの大きさがわかります。携帯電話の番号は090、080を除くと8桁なので、平均的なワーキングメモリの持ち主ならば、携帯のボタンを押す作業をしている間に覚えていた数字が入れ替わり、間違い電話をしてしまいます。

私が聞き取り調査を行ったところ、ほとんどの人は電話をかける途中で番号の見直しを行っています。一部の人のみが、電話番号を1回見ただけでかけられると答えていました。

ワーキングメモリは増やせる?

私が指導した中学3年生の中に、カタカナ5個しか覚えられなかった生徒さんがいました。今まであまり勉強してこなかった生徒ですが、ワーキングメモリに負荷がかかる方法で猛勉強したら、10日後には7個まで覚えられるようになっていました。

最初は言葉遣いも幼く感じたのですが、指導が終わった後には中学3年生相応の立派な言葉遣いになっていました。

幼少期からワーキングメモリに負荷をかけない生活をしている場合、トレーニングである程度増やせるようです。

ただし、本人が生まれつき持っている能力を引き出せるようにしただけで、本人の能力以上には増やせないと考えることもできます。

一部の特殊なケースを除いて、ワーキングメモリは増やせないと考えてよいでしょう。

日本語と英語のワーキングメモリの要求量の違い

英語と日本語の決定的な違いが語順にあることは前回お伝えしました。

日本語は、項目を一つ一つ覚えていかなければいけないので、ワーキングメモリをたくさん必要とします。

一方の英語は、最初にイメージしたものを変化させていくだけなので、ワーキングメモリを多く必要としません。

英語は、前から順番に読んでいくことで、はじめてその優れた特性「ワーキングメモリを多く必要としない」を生かすことができます。

英語を読む時、前から読まなければいけない本当の理由はこれです。

詳しくは、次回、日本語訳では英語が読めない理由として詳しくお話します。

※私の実体験を元に記事を書いていますので、学術的な見解とは異なる可能性があります。


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