実際に読んでみよう!その2(永田式長文読解8)

永田式英語長文直読直解法とは、英語と日本語の本質的な違いと、ワーキングメモリの使い方に注目した画期的な英語の読み方で、速く、正確に、書いてある内容をはっきりとイメージしながら読めるようになります。

前回は文型別に読み方を紹介しました。今回は東京都の公立高校の入試問題に挑戦ます。

置き換え訳をすると長文は読みやすい

東京都の入試問題の過去問は東京都教育委員会のホームページに掲載されています。

平成28年度の【4】の長文の冒頭だけ置き換え訳をしてみます。

Kyoko was a high school student.
【キョウコは ある 高校生だった】

Jennifer,a student from Canada,was staying with Kyokoʼs family.
【ジェニファー ある生徒 カナダから来た は 滞在していた キョウコの家族と 一緒に】

Kyoko and Jennifer were going to have job experiences together at a bakery for a week.
【キョウコと ジェニファー は ~する予定だだった 仕事(職業) 体験を 一緒に パン屋で 一週間の間】

They were going to work as salespersons.
【彼らは 働く予定だった 売り子として】

Kyoko wasn’t interested in it, but Jennifer was because she wanted to have her own bakery in the future.
【キョウコは 興味がなかった それについて、しかし、ジェニファーは 興味があった なぜなら 彼女は 持ちたかった 自分の パン屋を 将来】

日本語訳(直訳風)をするとこんな感じです。

キョウコは高校生です。カナダから来た生徒であるジェニファーは、キョウコの家族と一緒に滞在していました。キョウコとジェニファーは、1週間の間、パン屋で職業体験をする予定でした。彼らは売り子として働く予定でした。キョウコはそれについて関心がありませんでしたが、彼女は将来自分の店を持ちたかったので興味がありました。

置き換え訳の方がイメージしやすいはずです。日本語に訳してしまうとモヤモヤした感じが残ります。語順を変えると、単語と単語の関係性が崩れてしまい、脳が情報を処理しきれなくなります。文章のレベルが上がれば上がるほど、このモヤモヤは大きくなっていきます。




東京都の公立高校の過去問がおすすめ

私が指導する場合、東京都の過去問を最初に取り組んでもらいます。全国の公立高校の中で一番長い長文ですが、使われている単語が簡単なので初心者には一番よい教材となります。

単語が簡単なだけでなく、前から読んでいくと読みやすくなるような文章構成になっています。文章の途中に空欄、穴埋めなどがないのも素晴らしいです。

本文の途中に空欄・穴埋めなどがあると、分析的に読まないといけなくなります。ワーキングメモリに負荷がかかり、英語を英語として読めなくなってしまいます。生徒の頭の良さを測るのにはいいですが、英語力を測るのには相応しくありません。

東京都の過去問を作った人達は本当に英語のことをよくわかっています。文法問題がないことからもそのことが伺えます。

日本語が消えるまで黙読すれば完成

全文は、東京都教育委員会のページでダウンロードできます。pdfがうまく開けない場合は、書店で購入してください。

わからない英単語はすべて辞書で調べます。最後まで読み終わったら、単語を覚えます。単語を覚えたら、最初から最後まで何回も黙読します。

何度か読むうちに、英単語→日本語への置き換えをしなくても読めるようになります。日本語が消えたら次の長文、会話文へ進みます。

過去問一冊分の長文、会話文をやれば基本的なやり方は身に付きます。

中学レベルの英単語に問題がなければ、1日で完成します。この程度の長さの長文なら5~6分で読めるようになります。

このレベルの英単語ならゼロからはじめても1週間で覚えられます。つまり、単語力がない人でも10日あれば完成します。

過去問1冊分の長文・会話文に出てきた単語をすべて覚えましょう。

長文学習から始める意義

10日で長文読めるということは、英語学習において大きな意味を持ちます。英語を勉強する楽しみを最初に味わうことができます。

現在の英語教育では、いくら勉強をしても、英語ができるようになった実感がありません。長文がそこそこ読めるようになるまでに、膨大な時間が必要になります。「あれほど勉強したのにこの程度の文章しか読めないのか」ということになってしまいます。

このレベルの文章が読めるようになったら、次の目標が明確になります。語彙力を上げて英文のレベルを上げていくだけです。単語を覚えれば覚えるほど自分が読める文章のレベルが上がっていくので上達した実感が持ちやすいです。

次回は関係代名詞についての記事です。

 

 


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