永田式直読直解法(10)イメージ暗唱法

例文暗記・例文暗唱も永田式で

永田式直読直解法では、英単語をひとつひとつ前から順番に読んでいくことを推奨しています。ワーキングメモリを節約し、脳のパフォーマンスを最大限に発揮させるためです。この方法を応用すれば、長文読解だけでなく、英語学習のあらゆる場面で役に立ちます。

英語学習の基本は例文暗唱

短期間で英語力を上げるには、例文暗記・例文暗唱が最も効果的です。文法書を勉強して知識だけ増やしても、実践では役に立ちません。受験参考書にあるような、並び替え、穴埋め問題をやり込んでも同じです。英語は知識でもパズルでもなく、「言葉」です。人間には言葉を習得する本能があります。この本能を上手く引き出せば、英語学習はそれほど困難ではありません。事実、私の生徒さんたちに例文暗記を徹底させたところ、文法力が飛躍的に伸びています。

例文暗唱ができる人、できない人何が違うのか

例文暗記の指導を続けていくうちに、例文暗記が得意な人と苦手な人がはっきり分かれることに気づきました。

私自身、小学生の時から英会話スクールでトレーニングを受けているので、例文暗唱は得意な方です。ただし、暗記が得意なわけではなく、むしろ苦手な方です。英会話スクールの先生に「すごいね」と言われて気が付きました。

実は、、、、英会話の先生が当てるパターンがわかっていたので、自分の番がきそうな時だけ集中して覚えていただけでした、、、、という落ちは置いておいて、例文暗唱が成功する時は、頭の中でイメージをはっきりと作り上げています。これにはかなりの集中力が必要なので、自分が当たるときだけ集中していたということです。

生徒さんに例文暗唱をさせてみると、かなり短い文でもつまづくことがあります。様子を見ていると、悩みながら、「単語を思い出そうとしている」のがわかります。

同じ例文を私が暗唱する場合、単語の羅列として覚えるのではなく、その状況をイメージしながら、イメージとして覚えます。

イメージ化することでワーキングメモリを稼げる

一般的な人(語学に対して特殊な才能がある人を除く)の場合、ワーキングメモリは4チャンクほどしかありません。1チャンクに1単語を割り当てた場合、極めて簡単な例文しか覚えられないことになります。フレーズ毎にまとめて覚えればもう少し長く覚えられますが、それでもすぐに限界がきます。

ここで永田式英語の登場です。永田式直読直解法でやったように、前から読んでイメージを組み立ててしまえば、メモリの消費量を極限まで抑えることができます。少し長い文章でも楽に覚えることができます。

あとはこれを再生するだけです。頭の中のイメージに従って、英単語を並べていき、今度は英文の中でイメージを完成させます。

実際に何人かの生徒さんにやってもらったところ、暗唱能力がかなり向上しました。

例文暗唱の効果

イメージ化のトレーニング

英語はイメージ化をする言語です。例文暗唱を徹底的にやることで、イメージ化のトレーニングを効率的に行うことができます。

長文読解のスピードアップ

イメージ化がスムーズにできるようになれば、長文読解の速度、精度が上がります。

リスニング対策

リスニングは、内容を瞬時に理解し、記憶しなければいけません。イメージ化がスムーズにできなければ、覚えられないし、全く頭に入ってきません。

イメージ化ができていない状態で聞き流しをいくらやってもリスニング力は向上しません。

文法の運用能力の向上

永田式直読直解法を用いれば、文法の理解はそれほど難しくありません。しかし、ライティング・スピーキングで使うとなると話は別です。楽器の練習と同じで、地道なトレーニングが必要となります。例文暗唱を繰り返すことで、実用的な文法力を身に着けることができるようになります。

英単語の運用能力向上

最速英単語記憶法では、短期間に大量の英単語を覚えることができますが、長文読解に特化した覚え方です。そのままではライティング・スピーキングには使えません。例文と一緒に用法も覚える必要があります。

ライティング・スピーキング能力の向上

日本人が英会話が苦手な理由の一つは、「頭の中に日本語を作ってから英語に翻訳」してしまうからです。学校でそういうトレーニングしかしていないので、日本人が英語をしゃべれないのは当然のことです。頭の中に日本語文を作っていたら、ワーキングメモリがいくらあっても足りません。

英会話をするとき、伝えたい内容をイメージし、そのイメージにしたがって英単語を並べていきます。英語の語順はイメージを構築しやすいように最適化されているので、コツさえわかれば難しいことではありません。

日本語を英語に翻訳する場合にも応用できます。文法的な解釈をして直訳するのではなく、日本語からイメージを構築し、そのイメージから英文を作っていきます。

音読スキルの向上

生徒さんに教科書を音読してもらうと、ほとんどの生徒さんは棒読みになります。抑揚は全くついていません。無理に抑揚をつけようとしても、内容が理解できていないのでおかしくなります。

頭の中にイメージをつくりながら読んでもらうと、別人のようにスムーズに読めるようになります。内容をしっかりと理解しながら読んでいるので、適切な抑揚が自然に出てきます。ワーキングメモリに余裕ができるため、脳の本来のパフォーマンスが発揮されるようになります。

闇雲に音読をすすめる先生方が多くいますが、やり方を間違えると全く効果が出ません。逆に、音読が上手な生徒さんは、例文暗唱もスムーズにできていました。例文暗唱と音読には密接な関係があります。

例文暗唱におすすめの書籍

例文暗唱は例文が載っている教材ならどれでも使えますが、自然な英語が載っているもがよいです。

最近み見つけたのは、いいずな書店の単語帳。例文が自然で覚えやすく、レイアウトも見やすくなっています。学校の教材として納入されているらしく、一般の書店には置いていないようです。単語は用法ごとにまとめてあるので、文法力の強化にも使えます。英検3級~準2級、センター試験、やり直し英語に適しています。

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いいずな書店編集部– 2009/1/30
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完全マスター英文法は英検2級以上を目指す人におすすめです。厚みがかなりありますが、英語の勉強はこれ一冊で十分と言えるほど内容が充実しています。色々な教材に手を出さず、これ一冊に集中したほうが効率よく英語を習得できます。

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