例文暗記・例文暗唱はイメージ化のトレーニングが最優先

英語のリーディングに関する指導方法はほぼ完成したので、最近はスピーキング・ライティングの指導の研究を行っています。

長文読解には文法力はそれほど必要とされませんが、スピーキング・ライティングにはかなり厳密な文法力が必要になります。

市販や教材にあるような、一並び替えや穴埋めの問題をいくら解いても文法力(理屈としての英文法ではなく、実践で使える文法力)は身に付きません。

私自身、文法は得意な方でしたが、英会話教室で例文暗唱、パターンプラクティスを徹底して自然に身に着けたものです。

文法がなかなか身につかない生徒さんに、例文暗記・例文暗唱をやってもらうと文法力が飛躍的に向上し、これで成功した生徒さんは多数いました。

しかしながら、例文暗記をしても文法力がなかなか身につかない生徒さんがいます。例文暗記・例文暗唱がうまくいっていないようです。

例文暗記・例文暗唱のコツ

日本語と英語の最も大きな違いは、日本語が抽象化を基本とした言語に対し、英語はイメージを具体化させるのに特化した言語であるということです。

闇雲に例文を覚えようとするのではなく、まずは例文からイメージをつくりあげ、そのイメージを英語で再生していく(英単語を並べていく)トレーニングをします。

リーディングと同様、ワーキングメモリの確保が重要

人間の脳には「ワーキングメモリ」と呼ばれる機能があります。作業領域と翻訳される言葉の示す通り、脳が作業を行うのに必要なものです。このワーキングメモリが一杯になると、脳が機能停止して本来の能力を発揮できなくなります。

ワーキングメモリの大きさには個人差がありますが、大多数の人は数字に換算して7~8桁程度しか覚えられません。(厳密な条件だと4チャンクしか覚えられないと言われています。)例文を丸暗記しようとすると、すぐにメモリが溢れてしまいます。

イメージ化することでワーキングメモリを節約

例文を覚える時、文の内容をイメージ化して覚えることにより、ワーキングメモリを節約することができます。単語一つ一つを順番に覚えていくと単語の個数の分だけメモリを必要としますが、イメージができあがれば、イメージ1個に対して1個のメモリを割り当てるだけで済みます。

つまり、イメージ化することで長い文でも簡単に覚えることができるということです。逆に、イメージ化ができなければ長い文を覚えることは理論的に不可能ということです。

そして、覚えた内容を英語で再生する時、ワーキングメモリに余力がないと、英文の構成がまともにできなくなります。文法ミスが多発する理由の一つがこれです。

英文法の習得にはイメージ化が必須

英語の文法は具体的なイメージを再現するのに特化しています。英文法を感覚的に理解するためには、イメージ化のトレーニングが必須です。

日本語的な感覚だと英文法は難しく感じる箇所が多数出てきますが、「具体的なイメージを構築するための文法」という観点で見直してみると、合理的で無駄のない言葉であることに気が付きます。

例えば、冠詞(限定詞)は、日本語的な感覚だと無駄で邪魔なものに感じますが、英語では、正確なイメージを作り上げるためには必要なものです。イメージ化ができていれば、aとtheの使い分けも自然にできるようになります。

つまり、イメージ化のトレーニングをすれば、文法ミスは激減するはずです。

さっそく、高校生を中心に取り組んでもらっているので、成果がでたら報告します。

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