前回の記事はこちら:やり直し中学英語6回目の指導の様子

英語を教えてほしいという社会人の方から依頼があり、さっそく初回指導をしました。

依頼者の状態

短大で英語関係を学んでおり、発音はかなり上手でした。長文を読む速度もかなり速いです。

しかし、実際に長文を読んでもらうと、完全な文法和訳読み(戻り読み)になっていました。

すぐに永田式直読直解法での修正に取り掛かりましたが、数十年続けてきた戻り読みの癖をとるのに少し苦労しました。

英語力はそこそこ高いですが、中学英語が一部欠落していました。

教材の選定

最初に取り組んでもらったのが東京都の公立高校の入試問題です。しかし、一文が短くて簡単すぎるため、ついつい戻り読みをしてしまうとのこと。

そこで持ち出した教材は、「家出のドリッピー」(アカデミー出版)です。日本人が書いた英文の教材と違い、ネイティブの著者が書いた本であるため、ネイティブのの思考パターンをそのまま学ぶことができ、かつ、語彙数を制限してあるので高校生レベルの英語力で読めるようになります。

日本人が書いた英語ではないため、戻り読みをしてもうまく読めません。ネイティブが書いた英語(洋書)は、永田式直読法で読んだ方がはるかに楽に読めるので、戻り読みの矯正には適した素材となります。

さらに、音声に力を入れており、音声教材の出来が優秀です。何度聞いても飽きません。

家出のドリッピーが流行した時には永田式直読直解法が存在しなかったため、途中で挫折した人が多数いました。私も中学生のころトライしましたが途中で挫折しました。もしも、数十年前に永田式直読直解法が開発されていたなら、空前の大ヒットになっていたと思われます。

偶然にも、息子さんが持っているのでそのまま活用してもらうことにしました。(ドリッピー恐るべし!)

続いてハリーポッターにもトライしてもらったところ、「本当に楽に読める(辞書があれば)」と驚いていました。ハリーポッターも教材として使えないことはないですが、ハグリッドの訛りがひどく、初めての洋書には不向きです。

感想など

最初、東京都の過去問をやってもらった時は、永田式直読直解法の効果を実感することできなかったようです。洋書を読んでもらうことで、「ネイティブはイメージした順番に単語を並べているだけ」という考え方を受け入れてもらうことができました。

英会話の習得が最終目的ですが、ネイティブの思考パターンを体感してもらうという意味で役に立ったと思います。

次回指導

永田式直読直解法は、一度覚えてしまえば誰でも実行できるため、独学で勉強できる体制が整っているなら2回目の指導は必要ありません。ドリッピーを独力で読むには少し英語力が不足しているように見受けられたので、わからなところがあるなら来てもらうように言いました。

次回記事:やり直し中学英語7回目の指導の様子

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