何から手を付けていいかわからない

塾講師や家庭教師をしていると、ゼロからはじめなければいけない生徒さんにはよく出会います。この状態で問題集を解いたり、一般的な塾へ行ってもあまり効果はありません。集団塾でもついていけないし、個人指導塾でも対応できる先生はかなり稀です。

文法の説明を丁寧にされる先生もよく見かけますが、主語・動詞がわからない状態で文法の詳しい説明を受けても???が増えるだけです。教える方の立場としては、主語や動詞が何なのかを説明するのはかなり大変です。

英語の教え方

この記事は、塾講師や家庭教師で英語を教える先生にも役に立ちます。英語が全くできない生徒さんに、ここに書いてある方法以外の方法で教えてもほとんど効果がありません。

私も最初は何をやったらいいかわかりませんでしたし、講師仲間や家庭教師をしている学生からも、全く成果が上がらないという話はよく聞きます。

最初のテキストは「Hey English!」

学年にかかわらず、このテキストからやりましょう。日本語の例文から主語、動詞を探すところから始めます。私の知る限り、全く「英語ができない生徒」に独学でやってもらって効果があるテキストはこれだけです。問題を解くだけでなく、例文を繰り返しノートに書きましょう

ノートに書くという作業は単純であまり意味がないように感じられるかもしれませんが、英語に親しむにはこれが1番です。

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まずは英単語をしっかり覚える

Hey English!の例文に出てきた英単語を一つ一つ覚えましょう。単語の覚え方は最速英単語記憶法に書いてありますが、ゼロからのスタートの場合、単語帳で覚えるよりもテキストに出てくる英単語を重点的に覚えたほうが効率がいいです。英単語を覚える時は、必ずノートに覚えたい英単語のリストを作ってから覚えます。ノートに書かないで英単語を覚えられる人はかなり優秀な人です。面倒でもノートにリストを作って確実に英単語を覚えるようにしてください。英単語をきっちり覚えられるかどうかは、その後の学習効率が大きく変わります。

英単語は我流では上手く覚えられません。ここに書いてあることは必ず守りましょう。

単語リストを使った英単語の覚え方

ノートは単語専用のノートを作りましょう。ノートには中央に縦線を引き、左側に英語、右側に日本語を書き込みます。

英語   | 日本語
英語   | 日本語
英語   | 日本語
英語   | 日本語
英語   | 日本語

紙か何かで英語を隠し、日本語を見ながら英語が書けるようにしていきます。覚えられなかった単語は日本語のところにチェックを入れておきます。

英語   | 日本語
英語   |レ日本語
英語   | 日本語
英語   |レ日本語
英語   |レ日本語

英語を読むだけならスペルを覚える必要がないと思うかもしれませんが、スペルを正確に覚えていないと、実際に英文の中で出てきた時に、その単語だと気が付きません。また、繰り返し数を稼ぐためには、スペルを覚えるくらいまでやり込む必要があります。面倒に感じても、必ず守ってください。

チェックを入れた英単語を10回ずつ、ノート、裏紙等に書きます。ノートに書く場合、単語用のノートとは別のノートを使いましょう。

一通り書き込みが終わったら、日本語を見て英語が正確に書けるかどうかをもう一度チェックします。スペルも正確に書けたらチェックを消していきます。

チェックが消えなかった英単語は、10回ずつノートに書きます。

すべての英単語のチェックが消えるまで繰り返しやります。

一度覚えただけの英単語は、翌日になるとすべて忘れています。忘れるのは普通のことなので、何度も何度も、忘れなくなるまで続けます。

Hey English!が終わったら

Hey English! は1から3まで出ています。じっくり取り組みたい方人は続編の2、3へと進んでいきます。

急ぐ場合は、単語帳を使った本格的な英単語の覚え方、や学校の教科書、公立高校の入試問題の長文読解の学習へ進みます。

 

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