昨年(2018年)7月、個別指導塾で驚異的な成果が出ていた永田式英語を広めるために学習塾を開設しました。忙しくて当サイトの更新ができていませんでしたが、半年間の成果をご報告させていただきます。
入塾後最初の定期テストで100点
中学2年生で、夏期講習からスタートした生徒さん。 最初に教科書を使って永田式英語の直読直解法を1~2時間指導しました。 夏休み中に中学3年分の英単語をすべて覚えてもらいました。
夏休み後半はほとんど数学のみの指導をしていました。クラブチームの練習で忙しかったため、塾では休んでいることも多く、英語を頑張って勉強していたという印象はありません。
定期テスト直前、英検対策をしたいとの申し出があったため、英検対策として長文読解のトレーニングをしました。定期テスト対策の勉強はしませんでしたが、直前にやった長文読解対策が功を奏し、見事100点を取ることができました。英検3級も無事合格。
その後も塾で熱心に勉強をしている様子はありませんが、次のテストでも100点近い点を取っています。ある程度能力のある生徒さんならば、単語学習と直読直解法の習得のみでかなり高得点が取れます。
直読直解法の習得
北本向学館では2週間の無料トライアルを実施していますが、永田式英語の直読直解法は数時間のトレーニングで習得できてしまうため、単語力がある生徒さんなら無料トライアルの期間内に学習が完了してしまいます。
実際に、体験に来た医学部志望の高校生は、1時間未満のトレーニングで習得しています。大宮高校の生徒さんもその場で習得できていました。
永田式英語の直読直解法は、和訳しながら、もしくは文法解釈をしながら読む方法に比べてはるかに楽に読めます。だから、一度コツを覚えたら二度と元に戻ることはありません。英語を英語のまま読む「直読直解法」は難しいものではなく、楽で簡単な方法なのです。
英単語の習得
英単語の学習も、早い人なら5日間で中学3年分の英単語(キクタン中学)を覚えてしまうため、これも無料トライアルの期間内に終えてしまいます。
英単語の習得期間には個人差があります。英単語を覚える能力そのものには差がほとんどありませんが、元々の単語力と、英単語の学習時間にかけられる時間で大きく差が開きます。中学1年生で5日間で終了した人もいれば、中学3年生で2カ月くらいかかった人もいます。
一般常識からすると、2カ月で3年分の英単語を覚えただけでも、かなり早いペースでの習得となりますが、北本向学館ではかなり遅いほうです。最近は、5日間で終える生徒さんが2人もいたため、10日間で覚えても遅く感じられます。
目安として、毎日学習して10~20日間です。週に1~2日しか単語学習の時間が確保できないと効率が悪くなり、半年以上かかることもあります。
キクタンの進みが極端に遅い人は、やり方に問題がある場合がほとんどです。指示がうまく伝わっていないケースがいくつかあり、これは私の力不足でした。塾の方針として、生徒の自主性を重視しているため(生徒さんへの干渉は必要最小限にする)、やり方が違っていても気づかないことがあります。
英単語を覚えるコツは「脳に負荷をかけない」
英単語を覚えようとして、頑張ってしまう生徒さんは進度がよくありません。単語を覚えようとして脳へ無駄な負荷がかるため、単語学習にかける時間が大幅に減ってしまいます。英単語学習の敵は、「苦しい方法でやったほうがよく覚えられる」という先入観です。
英単語は、リラックスした状態で単純な作業としてこなします。そのほうが効率がよく、学習時間を長くとることができるため、短期間でたくさんの英単語が覚えられるようになります。
内面的には違うやり方でやっていても、外から見ただけでは区別できないので、うまくいっていない生徒さんはよく観察して頻繁に声をかけるなどの指導が必要です。
意味を覚えようとすると失敗する
塾を開いてから気づいた点がもう一つ。なかなか英単語学習が進まない生徒さんは、英単語の「意味」を覚えようとして失敗していることがよくあります。
英語ではなく「国語(日本語)」を想定して考えてみてください。ある言葉を覚える時、言葉そのものを覚えれば意味は自然に覚えてしまいます。言葉は覚えたけど、その言葉の意味は覚えられなかったということはあまりないはずです。
英単語の意味がなかなか覚えられない場合、実際には意味が覚えられないのではなく、英単語そのものが頭に入っていません。英単語が頭に入っていないから意味が覚えられないのです。
英単語を覚える場合、意味を覚えようとするのではなく、英単語の読み方、スペルを覚えることに集中しましょう。英単語を覚える方法は、「読む、聞く、書く、見る」の4つです。意味を覚えるというプロセスは入っていません。
付属のCDを聞く
塾で雇われ講師をしていた時はCDを使った指導が難しかったですが、北本向学館ではいつでも音声教材が使える環境が整っています。CDを活用することでかなり効率が上がっています。
単語を覚えるときは、必ず単語帳の付属CDを聞きこむようにしましょう。永田式英語では、学習時間のうち40%を耳からの学習にすることを推奨しています。
偏差値30台でも、英語長文がスラスラ読める
偏差値30台の生徒さんは学習困難なケースが多いですが、数日間トレーニングをしただけで、東京都や埼玉県の公立高校の入試問題の長文がスラスラ読める(長い長文が5分程度)ようになった生徒さんがいました。
他の塾で英単語の学習をかなりやっていたようなので、英単語学習は5日間で終了できました。(他塾での1年分の単語習得量=当塾の5日分の単語習得量)長文読解の練習は教科書数ページをトレーニングしただけです。英語学習にかけられる時間はほとんどなく、塾での学習時間の9割以上は数学でした。
数学の学習は困難を極めましたが、諦めずに続けたおかげで今では「自分で考えて」どんどん問題を解けるようになっています。塾で教えたことは、問題の解き方ではなく、「解き方を覚えるよりも自分で考えて解いたほうが簡単で楽しい」ということだけです。
今は英語、数学ともに勉強が楽しいと言っています。
babyが書けなかった生徒さんが偏差値58
こちらの生徒さんは中学3年生ですが、単語力が極めて低かったので単語の習得に1カ月以上かかりました。英単語に対する苦手意識が強く、学習時間を確保しにくかったのが原因です。
元々能力が高い生徒さんですので、残り期間の追い込み次第で試験当日80~90点は取れると予想しています。
文法の習得
単語学習、直読直解法の習得はかなり完成度の高いものになっています。そして、永田式英語の文法解釈もかなり優れており、従来の学習法とくれべても各段に向上することが見込まれます。
しかしながら、現状では「永田式英語の文法テキスト」がないため、塾で扱うことはできない状況です。代替手段として、当塾で採用しているインターネット教材「すらら」をやってもらっています。紙のテキストより数倍効率がよいので重宝しています。生徒さんたちからも好評です。
「すらら」に永田式英語の要素を組み込むのがベストですので、機会があれば担当者に働きかけていきます。
遠方からの通塾生も
北本向学館は地域密着型の学習塾ですが、遠方からの生徒さんも数名在籍しています。片道2時間をかけて通っていただいている生徒さんや、東京都内から通っていただいている生徒さんもいます。
塾を開いたことで、多くの生徒さんに永田式英語を実践してもらうことができました。今までできなかったこともやれるようになり、永田式英語も日々進化しています。そこから得られた知見を元に、当サイトの内容も随時更新していたいと思います。
