最速英単語記憶法とは、脳のメカニズムに着目した最も効率がよい英単語の覚え方で、暗記が苦手な人でも確実に英単語を覚えることができます。

1時間に30個覚えられるけど?

前回、英単語を覚えるためには、メモ帳ではなくノートに覚えさせる必要があることをお伝えしました。そして、そのためには繰り返しの回数が必要で、それなりの時間をかける必要があるということでした。

それでは、1時間にどのくらいの単語が覚えられるでしょうか?

生徒さん達にこの質問をすると、20~50くらいという答えが返ってきます。実際に覚えてもらうと、大半の生徒さんは30個程度覚えることができます。

しかし、、、、翌日まで覚えているのは10個程度です。

つまり、メモ帳に覚えることができるのは30個程度だけど、ノートに記録することができるのは10個程度ということです。

このギャップが英単語を覚える気力を奪う原因のひとつとなります。覚えていた10個よりも、忘れてしまった20個の方へ意識が行ってしまうので、「苦労して覚えたのに何も残らなかった」という印象を残してしまうのです。

1時間に10個は少ない?

記事タイトルには最速英単語記憶法とあるのに、1時間に10個とはかなり遅いペースのように感じるかもしれませんが、そうではありません。
実際に、自分の脳で実験してみたので実例をお話します。

試したのはキクタンTOEIC TEST SCORE 800とキクタンTOEIC TEST SCORE 990。幸いにも(?)大学受験以来、英語を完全放棄してサボっていたので、知らない単語は2冊合わせて1500語程度ありました。

1か月後、1500語すべて覚えきることができました。2週間で単語帳1冊のペースです。かけた時間は、1日5時間×30日=150時間。1時間あたり、ちょうど10個でした。


改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 800 改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 990
一杉武史/著 アルク– 2016/6/29 一杉武史/著 アルク– 2016/6/29
Amazon Amazon
楽天ブックス 楽天ブックス
7netで見る 7netで見る

1時間に10個は少なく感じるかもしれませんが、1か月で1500語ならば最速といっていいペースです。

一日で覚えられる英単語の限界は40~50個程度なので1日の勉強時間は2~4時間がおすすめです。昼寝を挟めば70個くらいまで覚えられますが、そこまで追い込まれる前に計画的に単語を覚えましょう。

高校受験対策なら1週間~1か月

公立高校の受験に必要な英単語は約1000語。キクタン1冊分です。


改訂版 キクタン【中学英単語】高校入試レベル
一杉武史/著 アルク– 2015/11/27
Amazonで見る
楽天ブックス
7netで見る

このうち、知らない単語が600語とすると、覚えるのにかかる時間は60時間です。1日2時間単語の勉強すると30日、つまり、1か月ですべて覚えることができる計算です。1日4時間ならば、約2週間で覚えられます。

簡単な文章を読むための単語力だけでいいなら、10日間で十分です。実際に私が指導したある生徒さんは、be動詞があやしいような状態からはじめて、1週間で公立高校の入試問題の長文が読めるようになっています。

私立高校ではもう少し難易度の高い英単語が出るため、高校の範囲の英単語(キクタンBasic4000)も覚えてもらっています。

高校生の場合

センター試験、中堅私立大学の受験に覚えるべき英単語は、2000語。キクタン2冊分です。


改訂版 キクタン Basic 4000 改訂版 キクタン Advanced 6000
一杉武史/著 アルク– 2012/7/7 一杉武史/著 アルク– 2012/7/7
Amazon Amazon
楽天ブックス 楽天ブックス
7netで見る 7netで見る

集中してやれば1か月で1000語覚えられます。1年の夏休みに1000語、2年の夏休みに1000語といったペースがおすすめです。既に高校2年、3年生ならば、できるだけ早く始めましょう。今からでも十分間に合います。

難関大学を目指すなら(できれば目指さなくても)、3年の夏休みに1000語を追加します。キクタン1冊分です。


改訂版 キクタン Super 12000
一杉武史/著 アルク– 2012/7/7
Amazonで見る
楽天ブックス
7netで見る

英語を武器にしたいならば、前倒して冬休み、春休みにやっておくとよいです。高校受験の前から始めるのが理想的です。このペースで英単語を覚えていけば、高校の教科書がスラスラ読める状態になっているので、予習復習に時間を取られることがありません。

できるだけ早く英単語を覚え、大量の英語を読める状態にしておきましょう。単語を覚えたら終わりではなく、そこからが本格的な英語の勉強になります。

次回は英単語への反応時間についてお伝えします。




Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA